NHK/BS放送の画面から。連続ホームランを打たれた直後のダルビッシュ
テキサス州の旗
大リーグテキサス・レンジャーズのダルビッシュ有投手が、日本時間8月31日(現地時間30日)ツインズで力投し、試合では6敗目を喫したが、シーズン236奪三振という野茂の日本人投手記録(1994年)に18年ぶりに並んだ。野茂が28試合目で達成したこの記録、ダルは26試合目の快挙だった。
しかしダルはこの回、連続2本塁打と続く打者にも2塁打を打たれて逆転を許し、降板。この試合での新記録達成はならず、次回登板に期待する結果となった。
ところで、いつものことだが、ダルビッシュをはじめ、レンジャーズの選手たち左袖についているのがテキサス州の州旗。これが、私にはチリの国旗やキューバの最初の国旗であり、今でも海軍用の国旗として採用されている旗に酷似していることが気になるのだ。
キューバの海軍用国籍旗
キューバの国旗(1902年)は詩人ミゲル・トロンの提案がもとになったデザイン。建国の父ともも言うべきナルシソ・ロペスが1849年にこれを採択したのが始まり。69年に採択されていた、アメリカの「星条旗」の影響を強く受けた現在のデザインの旗が、米西戦争を経て1902年に正式に国旗として制定された。3本の青い縞はスペイン統治時代のキューバの三つの軍政地域、白い二本の縞は愛国心を表したもの。赤の三角はフリーメーソンの平等を示すシンボルであり、強さと不変性を象徴している。白の星は独の象徴。
フィデル・カストロが実権を握ったキューバ革命後、国旗の変更が注目されてきたが、現在までこの同じ旗が使用され続けている。チリの国旗には独立戦争に助力した米兵オイギンスがデザインしたという説がある。
いずれにもせよ、テキサス、チリ、キューバの国旗はアメリカの「星条旗」の強い影響のもとにデザインされたと言えよう。