驚異かつ脅威の数字 – レイプ経験者が6割もいる国も

この記事で国旗を出すのが恥ずかしい。しかし、あえて「不名誉のために」国旗を掲げよう。


中華人民共和国の「五星紅旗」

産経新聞(9月13日付)に、驚異かつ脅威の数字が掲載されている。国連が行った「アジア太平洋6カ国の性暴力」の調査結果である。それによると、「アジア太平洋6カ国の男性1万人を対象とした性暴力の調査結果を国連が発表した。女性をレイプしたことがあると答える男性が6割に上る地域も存在する」。以下は産経新聞の記事。

近く汚職の調査リストも紹介しようと思っている。日本は女性が夜一人で歩けるごく少ない国。安全・安心をウリにして2020年の東京オリンピックを引き込んだのだが、「日本の常識と世界の常識が違う」ことに、くれぐれもご用心を!

調査報告書の表紙。

アジア太平洋諸国の男性1万人を対象とした、性暴力についての調査結果を国連が発表した。

「アジア太平洋諸国における男性の暴力に関する国連の調査」(PDFファイル)は、4年をかけてデータを収集したもので、インタヴュー対象となったのは、バングラデシュ、カンボジア、中国、インドネシア、スリランカ、パプアニューギニアの農村部および都市部に住む男性たちだ。

この調査のインタヴューでは、回答者からのデータ収集に、「iPod touch」にインストールされたアプリが使用された。

調査対象になったのは18歳から49歳のランダムに選択された男性で、男性の調査担当者が回答者の家を訪ねた。調査担当者は、データは匿名化されると説明したうえで、最初のほうの年齢や地域などの質問についてアプリの使い方を説明しながら支援したあと、センシティヴな質問についてはその部屋を離れて、回答者をひとりにしたという(文字が読めない男性に対しては、録音した質問文が使われた)。このような調査方法は、以前にアフリカでHIVやレイプについての調査が行われたときにも採用されている。

これまでに女性に対して身体的暴力と性的暴力の一方または両方を行ったことがあると回答した男性の割合は、インドネシア農村部の26%から、パプニューギニアのブーゲンヴィル島の80%まで大きな差があった。しかし、ほとんどの場所で、その数字は30~57%の間に入っている。

リンク先報告書の図表2によると、最も性暴力の激しいパプニューギニアのブーゲンヴィル島では、40.7%の男性が「パートナー以外の女性をレイプしたことがある」と答えた。自分のパートナーも含めた場合、その割合は62.4%まで上昇する。こうした割合が最も少なかったのはバングラデシュ農村部で、4.4%の男性が、パートナー以外の女性をレイプしたことがあると答え、「自分のパートナーも含めた場合」は14.1%だった。

レイプを認めた男性の半数が、初めての犯行はティーンエイジャーのときだったと回答している。これらの男性のうち、初めてレイプしたときの年齢が14歳以下だったのは、パプアニューギニアのブーゲンヴィル島では23%、カンボジアでは16%だった。

レイプを認めた男性の大部分(72~97%)が、法的責任を問われていない。

多くの男性は、同意の有無に関係なく女性とセックスする権利があると思っている。バングラデシュと中国の農村部でレイプを認めた男性の80%以上が、上記のように回答した。

回答者の4%が、女性または少女に対して集団レイプを働いたことがあると答えた(この数値は、場所によって1~14%の差がある)。

今回の調査は、男性が女性に対して暴力をふるう原因も探求しようとしている。調査対象となった国全体で、児童虐待は珍しくない現象だった。スリランカの男性の50%、パプアニューギニアのブーゲンヴィル島の男性の86%が、子ども時代に精神的虐待や育児放棄(ネグレクト)を経験したことがあると回答している。

子ども時代に身体的虐待を経験したことがあると回答した男性は13%(バングラデシュ農村部)~67%(パプアニューギニア)。6~37%の男性は、18歳以前に性的虐待を受けたことがあると回答している。

また、成人してから男性にレイプされたことがあると回答した男性もいる。その割合は、中国の男性回答者の3%が最低で、最高はパプアニューギニアの7%だ。

女性が殴られても仕方がないときがあると回答した男性の割合は、インドネシア都市部で5%だったのに対し、バングラデシュ農村部では62%だった。

※詳しい調査結果は「Lancet」誌にも掲載されている。なお、パプアニューギニアのブーゲンヴィル島は、長期間にわたって内戦が続いた後、2005年6月に自治州政府が発足したが、政府の実効支配は全土に及んでおらず、犯罪も非常に多い。

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