国旗が巻きついては歓迎の意も損なわれる

私が主宰するユーラシア21研究所はひと月余前、港区赤坂から文京区春日へ移転した。

このため、以前は毎日のように国会議事堂、首相官邸、外務省周辺をウロツイテいたのが、地方での講演も多かったこともあり、ここしばらくは遠のいていた。それが、2月25日、地下鉄永田町駅から衆議院第一議員会館まで歩いたところ、アラブ首長国連邦(UAE)の4色の国旗と、「日の丸」が、いつものように並んでいた。

これは外務省が旗屋さんに注文して作っているものだ。といってもアテナ社(もともとは宛名、すなわちDM発送業の会社と聞く)独占状態の事業だとか。ちなみに私は同社を悪く言っているのではない。他社にはまずできないほどの製造、掲揚、撤去の手間がかかる難事業であると感心している一人だ。

まして、国賓や公賓を歓迎するに当たり、これは効果的だと、いつも眺めてきた。

ところが、今回、ゆっくり歩いて見て周ったので、判ったことだが、この仕様は感心しない。この日も、およそ3分の2は、旗が巻きついて用をなしていなかった。ひとたび巻きついてしまった旗は容易に元どおりにはならない。

それぞれの旗は先端から3分の1くらいのところを紐で竿に繋いで巻きつきを防止しているのだが、その位置を変えるなり、複数個所で止めるなり、それとも他の固定策を講じるなり工夫していただきたい。アテナ社が外務省に提案すべきではないか。


ムハンマドUAE(アラブ首長国連邦)皇太子殿下が来日
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