国旗にある国標 – 赤道ギニア


現在の赤道ギニアの国旗。中央の国章の下部に国標がある。

中央の紋章の下部に、国の標語「Unidad Paz Justicia (統一・平和・正義)」とスペイン語で書いてある。中南米の国旗の多くには紋章が付き、中にはドミニカ共和国やエルサルバドル、ブラジルなどのように国の標語が明記されている場合がある。

赤道ギニアも1968年、スペインから独立した国なので、そういう“伝統”のようなものに従ったのかもしれない。

独立当時はこの国章だったが、1973~79年、すなわちヌゲマ大統領の独裁政治の時代には、中央の紋章が、世界の国旗では唯一ニワトリを描いたものだった。


1973~79年(すなわちヌゲマ大統領の独裁政治の時代)の国旗。
中央の紋章が、世界の国旗では唯一ニワトリを描いたデザインだった。

1979年8月21日、再びこの国旗に戻った。緑はこの国の天然資源とジャングル、青は本土と諸島をつないでいる海、白は平和、赤は独立への苦闘を象徴している。

国章には、大陸部とビオコ島など5つの島を表す6つの星とパンヤノキ、そして国標から成る。

ビオコ島は1960年代後半、ビアフラ救援のための国際赤十字などの基地となったことで知られた。

パンヤノキはパンヤ科の落葉高木で、東南アジアが原産地。葉は掌状複葉、果実は長い楕円形で熟すと五つに分裂して綿毛におおわれた多数の種子を散らす。綿毛はカポックより短い。種子から油をとる。

パンヤ・インドワタノキ・キワタなどと呼ばれ、カポックと誤称されることがある。


赤道ギニアの国旗の中央にある国章の拡大図
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