ボリビアの国章にはアルパカが

ボリビアの国章はコンドル、マスケット銃、月桂樹と棕櫚の枝、旧式の大砲、小麦の束、樹木、アルパカ、ポトシ銀山構成されている。


ボリビアの国章

国章の下部にある10の星は、現在の9つの県と、かつてボリビア領土だったリトラル県(太平洋沿岸部)を表わす10個の星が並んでいる。同県は硝石を巡って起きた1879年に始まる太平洋戦争、ボリビアがペルーと組んでチリと戦って敗れた時以来、チリ領となっている。

このため、ボリビアとチリは今もって国交が断絶されたままになっているし、海が無くなったにもかかわらず、ボリビアには海軍があり、ボリビアは便宜置籍国にまでなっている。

さきに、ペルーの国旗に出てくるビクーニャのセーターが100万円もすると言う話を紹介したが、アルパカもなかなかのもの。アルパカはビクーニャよりやや大きく、南米大陸の、特にペルー南部、ボリビア、アルゼンチン北部の、海抜およそ3,500~5,000mのアンデス山脈の湿潤地帯で放牧されている。

反米的発言を繰り返しているボリビアのエボ・モラレス大統領はアルパカの毛で編んだセーターを着ていることをトレードマークとしている。


ボリビアの国旗。
主として政府が使用するが、オリンピックでもこのデザインのものを使う。
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