これに対してロシアはグルジアに対し、経済制裁を行い、スターリンご愛飲と言われたグルジアの赤ワイン・キンズマラウリはモスクワの飲食店やバーにはありません。
グルジアの国旗は伝説に基づく「聖ゲオルギオス(ジョージ)」の十字。「宗教はアヘンなり」とまで言われたソ連から分離したとはいえ、NATO入りさえ目指す、いかにもグルジアらしい国旗です。
グルジアでは1999年に、現在の国旗への移行が可決されたのですが、当時のエドゥアルド・シェワルナゼ大統領(元ソ連外相)の反対に会い実現しませんでした。しかし、「バラ革命」で同大統領を追放し、サアカシュヴィリ新大統領が誕生した直後の、2004年1月14日、議会はこのデザインの国旗を再可決しました。ソ連発足時を除き、約500年ぶりにこの旗が復活したのでした。
しかし、タディにはこの赤が、長い歴史の中での幾度か繰り返された悲劇の犠牲者の血に見え、平和を祈らざるを得ません。間違えても、キンズマラウリの色などとは申しません。