1978〜
1981~
1988~
ミカドボウシインコ(ウィキペディアより)
ミカドボウシインコ(Imperial Amazon(学名:Amazona imperialis))現在絶滅の危機に瀕しているドミニカ国にしかいない鳥。英語ではimperial parrotというそうです。ワシントン条約に基づいた「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行令」(平成5年2月10日政令第17号)でわが国でも厳しく規制されている鳥類の1つです。
ウィキペディアは、小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ3 中央・南アメリカ』(講談社、2001)を引いて、ミカドボウシインコについて、次のように紹介しています。
標高600〜1,300mにある森林に生息する。食物が不足すると標高150〜300mまで移動する。昼行性で、夜間になると大木の樹上に集まり休む。
食性は植物食で、果実、種子、花、芽などを食べる。繁殖形態は卵生。2-6月に高木の樹洞に、1回に2個の卵を隔年で産む。
開発による生息地の破壊、食用やペット用の乱獲などにより生息数は激減している。さらにハリケーンによっても生息数が減少している。1950年代にアングライス山とディアブロティン山に個体群が分断され、前者の個体群は1983年以降は確認されていない。生息地の一部はディアブロティン国立公園に指定されている。またドミニカ国では法的に保護の対象とされ狩猟を行わないよう啓蒙活動が進められているが、密猟されることもある。ディアブロティン山での1987年における生息数は約60羽、1990年における生息数は約80羽、1993年における生息数は80-100羽、1998年における生息数は250-300羽と推定されている。
1978年11月3日に制定されたドミニカ国(ハイチの東にあるドミニカ共和国とは別の国)の国旗は、現在の国旗のデザインと一見、酷似していますが、その後1981年と88年に、紋章学の視点から色彩の順番や鳥の向きをなど一部が変更されました。すなわち、81年までの国旗では、3色の帯の順序が今と違っており、緑の星も縁取りがなかったが紋章学の見地から国旗のデザインが修正され、88年には、オウムの顔が左右反対になりました。
オウムは、常に高く志向する国民の願望を、緑の星は10教区の数とその平等を、そして赤い丸は社会正義を実現する国家目標を表しています。十字型の三色のうち黄色い線は太陽の光、主要産物であるオレンジとバナナ、そしてドミニカ国民の先祖であるカリブ族とアラワク族を表し、白い線は、河川の清らかさと国民の純潔を表すものです。黒の線は、肥沃な国土とアフリカ系である住民を表し、旗地の緑は緑の森と国土の活力を表しています。三色全体で三位一体を表してもいるとされています。