投資はおろか、およそ貯蓄にも株にも国債にも知識も関心も興味も実力もない私ですが、関わっているある団体の、前の財務責任者がその道の“大家”。その人が昨年、亡くなられ、後継者たちは否応なく、まさに群盲像を撫でる状況なのです。
そこに舞い込んできた金融機関からの説明書、私には中身より、この表紙が気になった(気に入った)のです。
三菱UFJモルガンスタンレー証券の新興国債権ファンドのパンフより。国旗はこういう場合、もちろん左から自国の旗を並べるのが正しいです。以下、米、EU,豪、伯。南ア、土、中、インドネシアの8カ国。
後からやってきた「担当者」の権威づけの巧みさ、説明の上手さ、責任回避の姿勢、資料の豊かさ、情熱のすばらしさ…いずれもご立派というほかありません。自慢じゃありませんが、かようなことに目が行かないわれら“非金融系”も学ぶべきところかもしれませんね。
「急ぐ話と儲かる話には気をつけよ」、昔の人はいいことを言ってたなぁと、一人ごちて表紙だけを眺めていました。どの国の国債も安心だといいたいのかなぁ、この国旗は権威づけのためなのかなぁ。