甘くもほろ苦い話です。
昔、バレンタイン・デイにあるからチョコレートをいただいた(もちろん美女!)。そのとき、そのチョコレートがサントメ・プリンシペ製であることを知り、私ははじめてこの国との“接点”が出来た。そこで、まずは国旗に思いを致していると、「サントメ・プリンシペって関係ないでしょう?」と言われ、この人のチョコレートに託した思い(?)は空しく消えた。
あれから10数年、チョコレートで有名なヨーロッパのある国に駐箚していた某大使がお越しくださり、このチョコレートをいただいた。
「よき友、三つあり。一つには、物くるる友。二つには医師。三つには、知恵ある友」は『徒然草』117段の有名な一節。チョコレートがいささか苦手な私も、思わずサントメ・プリンシペ製のをいただいた。世にこんな美味いものがあるかというほど、いい。長生きはしてみるものだ。兼好法師は正しい。こんな出会いもあるんだ。
それにしてもこの4カ国の国旗、全部知っていたら国旗検定の上級合格間違いなしですぞ。
アフリカのギニア湾はガボンの西300㌔メートル付近にある2つの島が中心。
無人島をポルトガルが占拠、同国のユダヤ系の囚人を流刑にしていたという歴史を持つ。アフリカで一番小さな国。
インドネシアの東隣の国。パプアニューギニアの国旗。
南十字星とアカカザリフウチョウ(赤飾風鳥)。
学名のParadisaea raggianaは、ジェノヴァの貴族フランチェスコ・ラッジ侯爵にちなむもの。
同じジェノヴァ出身の探検家で博物学者であるルイージ・ダルベルティスの依頼により命名された。
アフリカ東海岸のタンザニアの国旗。
アフリカ最高峰キリマンジャロがあり、その名を冠したコーヒーでも有名。
もともと別の独立国だったタンガニーカとザンジバルの国旗が合体されてできたデザイン。
この国旗、青はもう少し暗いほうがいい。
南米エクアドルの国旗。紋章のには南米最高の火山チンボラソ山が描かれ、南米特有のコンドルが上ではばたいている。
チンボラソ山はエクアドルの最高峰(6,310m)。
北緯1度27分50秒の位置にあり、地球は赤道付近が少し膨らんでいる球形であるため、同28度にあるエベレストより、山頂は遠い。