私の住むマンションでは毎年、クリスマス・パーティが開かれます。2012年末には、想定外に私が管理組合の理事長に選ばれ、最初の仕事がそこでのあいさつというものでした。
参加した多くは小学生以下の子供たち。そこでこんな話をしました。
「ね、サンタクロースっていつもはどこに住んでいるのかな? わからない?」
「ヨーロッパの北のほうの寒い国」
「うんうん、じゃ、もしかして住んでいるかもしれない国の国旗を5人のお父さんたちに持ってもらいますからね。5人のかたよろしくお願いします」
そこで、フィンランド、スエーデン、ノルウェー、デンマーク、アイスランドの国旗を持って並んでいただきました。
「さぁ、この中のどこかの国なんだけどなぁ」
「これ!」
「あ、それはデンマークだね」
「じゃぁ、こっち」
「はい、それはスエーデン」
「こっちだよ、きっと」と4年生の男の子がノルウェーの国旗を指さしました。
「う~ん、どうかなぁ」
しばし沈黙(ちんもく)、静かになりました。
「Finland!」
見事な英語の発音で、なんと4歳の女の子が正解でした。
「きょうは1つだけ、フィンランドの国旗をおぼえましょうね。この国旗の白は雪を表します。そして青は、この国にはたくさんの湖があることを示しているのです。ところで、サンタさんはフィンランドからどうやってここにやってくるのかな?」
「飛行機と新幹線」「トナカイに乗って」「最後はきっとタクシーだよ」「パパが自動車で迎えに行くんだよ」…
答えはかなりバラバラでしたがだんだん真相に近づいてきましたので、「みんなで考えてみようね」で終わりにしました。
みなさんも5つの国旗と地球儀か世界地図を見ながら、サンタさんが来たヨーロッパのフィンランドからどうやってみなさんの家に来るのか、考えてみましょう。