青は深く澄みわたる空と平和を、黄は豊富な鉱物資源を、赤は自由のための闘いを象徴する。中央はスワジ人戦士の盾と槍や、王の笏などで、盾の白と黒は牛の皮を表わす。2本の槍と棍棒などとともに、主権を侵害する敵には断固として戦う強い意志を表わしている。解らないのは、王笏に天人鳥(テンニンチョウVidua macroura、英名Pin-tailed whydah)の羽を付けたと説明されていること。
テンニンチョウ
テンニンチョウについて、ウィキペディアは「サバンナに生息する。食性は雑食で、種子や昆虫類などを食べる。繁殖形態は卵生。オスは樹上にいるメスの頭上で停空飛翔(ホバリング)し、求愛する。メスはカエデチョウ類の巣に卵を産む(托卵)。卵から孵化した雛は托卵対象の鳥類の雛と一緒に成長することもある。ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されているテンニンチョウ(天人鳥)は、全長オス34cm(繁殖期)、メス12cm。下面の羽毛は白い。嘴の色彩は赤い。オスは生殖羽は頭頂から後頭、上面が黒い羽毛で覆われる。また尾羽のうち中央部の4枚が伸長する。オスの非生殖羽やメスは頭頂部から後頭や上面が灰褐色の羽毛で覆われる」と説明している。
だから、どこを見ても「青い羽」は出てこないのだ。
実はここまでは4月17日に掲載された分。ところが、持つべきものはよき友なり。コンゴに滞在して今、一時帰国中のAさんから、「スワジランドの国旗で<理解しがたい>書かれていたことを、少しだけ調べてみました」と、先日のスワジランドの国旗についてこんなことをお知らせをいただきました。
英語版ウィキペディアなどによると、スワジランドの国旗で棒(fighting stick)の左右と盾に配置されているのは injobo もしくは tinjobo と呼ばれる「房(タッセル)」で、これ自体が一枚の羽ではなく、widowbird(テンニンチョウと訳されるが、種類が豊富。南アではwidow finchとも呼ばれる)とlourie(エボシドリ)の羽から作られたものとのこと。
ちなみに、lourieの羽はブルーのものもあるみたいです。
どうやら筆者は王女様のトップレスを見て、英文で確かめるのを怠けたようでした。Aさん、ありがとう。アフリカのことはこれからも頼りにしてます。