サッカーの東アジア杯は28日、男子日本代表チームがソウルでの最終戦で韓国を2―1で破り、この大会での初優勝を決めた。
FW柿谷(C大阪)が2得点を挙げる活躍でチームを勝利に導き、新しいナショナルスターへの路を一歩進めた。これで日本は通算成績2勝1分。1勝2分けの中国が2位、日本に敗れた韓国は2分け1敗で3位、1分け2敗の豪州が最下位となった。
ところで、この試合が行われたソウルの蚕室(サムシル)競技場にはハングルで「歴史忘れた民族に未来はない」との横断幕が掲げられ、また、文禄・慶長の役の海戦で日本側を悩ませた李舜臣(イ・スンジン)と、伊藤博文を暗殺した安重根(アン・ジュグン)の顔を画いた大きな幕が掲げられた。
7月28日、ソウルの蚕室(サムシル)競技場
読売新聞電子版によると、<東アジア杯では、21日に行われた女子の韓国対北朝鮮戦で、「祖国は一つ」と書かれたプラカードや、過去の国際競技で南北が統一チームを構成した際に用いた「統一旗」を掲げた観客がいて、主催者側が下ろさせたが、日韓戦では政治的なメッセージ色の強い掲示物を黙認した格好だ。今回の横断幕は、前半終了後、取り外された>。
サッカーの日韓戦では、ロンドン五輪(2012年8月)の男子3位決定戦では試合終了後に、「独島(竹島の韓国名)は我が領土」と書かれたプラカードを掲げた選手がいた。さすがに国際サッカー連盟(FIFA)がこの選手に代表戦2試合の出場停止処分を下した。
韓国のために、あいついでこうした態度を取る国民性を惜しむ。国際社会でほとんど唯一の奇行である。世界の失笑を買ってでも民族主義をいまさら煽らなくては国民の連帯が保てないお国柄なのか、事情があるのか。せいぜい巨大な韓国旗「太極旗」を振る程度にしてほしいものだ。