国旗についての物語– category –
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国旗についての物語
2度の訪米で福沢諭吉が出会った「星条旗」
幕末期に何人もの蘭学者たちが世界の国旗について著作をのこしていることはいつぞや小欄で紹介したが、福沢諭吉(1835~1901)もまたその一人。『条約十一国記』という書を「慶應二年 仲冬」、すなわち、明治維新の前、1867年11月に上梓している。 同書で... -
国旗についての物語
偏狭なナショナリズムは排すべし
毎日新聞(3月12日付)の社説に共鳴した。普段あまりよまない毎日新聞だが、これはいい社説だし、いまの日本にとってとても大切なことだと思う。 Nationalismを「民族主義」と訳せばいかにも偏狭な感じであり、「ナショナリズム」と書けばなんとなく新鮮な... -
国旗についての物語
さすがは三会堂ビル、弔旗をきちんと掲揚
3月11日、あの日から満3年の日、午後2時46分に私が主宰するユーラシア21研究所でも黙祷した。 そのあと、所用で日本財団に向かった際、隣接する三会堂ビルに黒布で覆い、かつ黒布を垂らした「日の丸」が掲揚されているのを見た。かくも本格的な長期の掲揚... -
国旗についての物語
震災から3年、都内では半旗が目立った
3月11日、まもなく3時46分になる。3年前の「あの日」を追悼するほかない。合掌。 今朝、国立能楽堂(千駄ヶ谷)での打ち合わせの会合(4月4日に沖縄の人間国宝の皆さんによる伝統芸能の公演。私はその「在京代表」のような役割)に行ったところ、正面玄関... -
国旗についての物語
日本財団編集部さん、国旗の色は変えないでください
日本財団の出版物です。事業内容は誠に敬服の至りですが、ここに出ている英国旗、いくらデザインとしてもこれはまずいです。 見出しの下に置くのは1つのデザインとして許容できるとしても、どうして英国旗を全部赤で表示してしまうのでしょう? 逆に、「... -
国旗についての物語
大砂嵐の帯にエジプトの国旗が
カイロ生まれの大相撲力士・大砂嵐 金太郎(1992年2月10日~、大嶽部屋)。気に入りましたね。髷も結えない遠藤と並んで(もっとも大砂嵐は少々前髪が薄くなっている)、近頃、際立った人気力士。3月場所では東前頭11枚目。 アフリカ大陸出身者力士で初、... -
国旗についての物語
メキシコシティを占拠し、「星条旗」を掲げた米軍部隊の歓喜
数年前、私はある大学で「日本とアメリカは戦争したことがあるか」と問うたところ、96名中21名が「ない」、12名が「わからない」と答えた。さすがに驚いた。 3年ほど前、この話を1997年のノーベル平和賞受賞者であるジョディ・ウィリアムズさんにしたとこ... -
国旗についての物語
女性の胸の話 – もとい、「日の丸」の円の話
二人の女性の胸にご注目いただきたい。こういうことには日ごろ口うるさい?愚妻、もとい愛妻も、そこに国旗があれば別。旗とはありがたきもの。 カーリングで検討した小笠原 歩選手。日本選手団の旗手でもあった。 同じく苫米地美智子選手 閑話休題。この... -
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主権国家ウクライナの領土保全は絶対条件
親ロシア政権が崩壊したウクライナに、ロシアのプーチン大統領が軍事介入に一歩を踏み出し、ロシア黒海艦隊が駐留するウクライナ南部のクリミア半島をロシアの軍事支配下に置いた。ウクライナ軍は基地内に閉じ込められたままと報じられている。クリミア半... -
国旗についての物語
第二次「クリミア戦争」は避けられるか? 東部にも軍事介入か?
「ロシア軍投入の必要性は消えた。あれは自警団であってロシア軍ではない」「正当な大統領であるヤヌーコビッチ氏から要請があったから支援する」「ロシアにはウクライナのロシア系住民を護る宜オムがある」…4日、記者会見するロシアのプーチン大統領だが... -
国旗についての物語
国旗が巻きついては歓迎の意も損なわれる
私が主宰するユーラシア21研究所はひと月余前、港区赤坂から文京区春日へ移転した。 このため、以前は毎日のように国会議事堂、首相官邸、外務省周辺をウロツイテいたのが、地方での講演も多かったこともあり、ここしばらくは遠のいていた。それが、2月25... -
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国連総会のオブザーバー諸「国」
現在、日本が国家として承認し(国交があり)、国連の正式な加盟国でないというのはローマ教皇庁(バチカン)、コソボ、クック諸島の3カ国。バチカンは国連では常任のオブザーバーとして、加盟国とは投票権を除く全て同じ権利を持つことが2004年7月1日に...