清水へ 祇園をよぎる 桜月夜
こよひ逢ふ人 みな美しき与謝野晶子
ブラジルのスタジアムよぎる桜月夜
こよひ逢ふ人 みな美しき逸 名
国旗は民族主義の象徴ではなく、愛国心と国際的友好の象徴です。民族主義はnationalism、しばしば排他的になります。より啓発的enlightenedなものがpatriotism。
これは家族を愛する気持ち、愛校心、愛郷心などとともに他を尊重しながら自分に縁のあるものを大切にしようという思いです。
以前、トラン・ゴク・ランさんという“ボートピープル”として危険を冒して来日したベトナム難民の少女から聞いたことがあります。彼女が高校を卒業するころのことです。
「どうしてそんなに頑張れたの?」。来日した難民で初めて医学部に合格したときのこと、30年も前のことです。
「そうですね」。これは彼女の口癖。「私はが怠ければベトナム人はみんな怠け者と思われるし、遅刻すればベトナム人は時間にルーズだと思われる、それが嫌なんです」。(詳しくは、ランさんとの共著『医師になったベトナム難民少女』中央公論社)
今、ランさんは滋賀県で小児科のクリニックを開業して、基礎医学を研究するご主人と子供たちと暮らしています。先年、被災ぶりに会ったとき、「それが私の愛国心、日本国籍の今も変わりません。スポーツの応援も同じです。ベトナムと日本を応援します。自然な心情の発露ですよね」。
さて、いよいよ佳境に入ったサッカーW杯、啓発された、センスのいい善男善女がサポーターになっています。国旗はそんな愛国心と国際協調の象徴として、まるで1つのファッションのように、世界の若者たちに受け入れられ、愛用されている姿をご覧ください。
国名不明(どなたか判定してください)。おでこのヒモ?から想像するにコロンンビアかも。
なぜか日本。もしかして日本の相手チームのサポーターがわざと文字を逆さまにした?まさか。