国旗がわかればコーヒーも分かる

コーヒーがやや苦手な私でもJR目黒駅東口前の店では、時にコーヒーを戴く。

フェアトレードのコーヒ-を出してくれる。フェアトレードは、発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを通じ、立場の弱い途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動である。「適正な報酬での取引」ともいう。近年、なかなか盛んになりつつある。


エクアドルの国旗

ペルーの国旗

メキシコの国旗

ルワンダの国旗

東チモールの国旗

アジア、アフリカ、中南米などの発展途上国から先進国がコーヒーをはじめ、バナナ、カカオのような食品、手工芸品、衣服などを適正な価格で購入することにより、当該地域の発展に寄与しようという視点の輸出入。このため、しばしば生産者が買い叩かれ、あるいは低賃金労働者が発生することを防ぎ、また児童労働や貧困による乱開発の防止という目的で、国際協力を通じての開発発展への寄与を目的としている。

ウィキペディアに拠れば、日本のフェアトレードは、1986年に株式会社プレス・オルターナティブの「第3世界ショップ」に始まったのだそうだ。1989年にオルター・トレード・ジャパン(ATJ)が設立され、主として生協内でフェアトレードを広げた。1990年代には、日本各地にフェアトレードショップができた。2000年代に入り2002年にスターバックスコーヒーの販売を始めたことを筆頭に、2003年にイオンがコーヒーの販売を始めるなど特にコーヒー製品で大手企業が参入している。

ただ、先進国の消費者にしてみれば確かに他の類似商品と比べて価格が高い。また、工場生産品と違い基本的に手作りであるため、品質が安定しない。特に日本向けの商品は市場で受け入れられるだけのレベルに達していないこともある。デザインについても、消費者の好みに合ったものが作られないこともあるとされるが、近年NGOその他による積極的な取り組みで年々、質と供給量の安定が図られつつある。

そんなうるさいことを考えすぎず、あなたも国旗を眺めながら、駅までコーヒーはいかがですか?

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