「帰宅」して高橋さんの肩に留まる「ピーコ」
読売新聞、スポーツ報知などによると、5月2日、神奈川県相模原市で拾得物として保護され、警察署に届けられたセキセイインコが、飼い主の住所を正確にしゃべり、無事「帰宅」したそうです。
このインコは、同市緑区橋本の主婦高橋文江さん(64)が飼っている「ピーコ」(オス、2歳)。
高橋さんは4月29日朝、鳥かごの入り口をうっかり開けたままベランダに吊るしてしまい、約1時間後、いなくなっていることに気付いたそうです。そして約30分後、50メートルほど離れたJR橋本駅近くのビジネスホテル橋本パークホテルの屋外喫煙所にいた宿泊客の肩に止まり、相模原北署に届けられました。
同署で世話をしていたが、1日朝になって突然、「ピーチャン」と話し、同日午後には「サガミハラシ ハシモト」と住所も話し始め、同8時頃には、高橋さんの住所と番地を一度だけ話したのだそうです。かくして、遺失物として高橋さんの家に戻り、高橋さんも大喜び。
まさに、「アンビリーバボー!!」。心温まる奇跡(?)でしょう。
ピーコは住所以外にも「オハヨー」「コンニチハ」「ピーチャンカワイイ」などの言葉のほか、電話番号や4人いる孫の名前も暗記していたというのですからすごい話です。
ところで、国旗でインコといえば、カリブ海のドミニカ国。1978年11月3日に制定され、その後、紋章学の視点から1981年と1988年に一部改変されたこの国旗です。
緑地を黄色(原住民=カリブ族とアラワク族)、黒(アフリカから移住した黒人)、白(ヨーロッパから移住した白人)の三色の帯で十字に切り、中央の赤い円には国鳥の「ミカドボウシインコ」というオウムをあしらい、10個(10教区を表す)の星を円に沿って配列している。ミカドボウシインコ(Amazona imperialis)は、動物界脊索動物門鳥綱オウム目インコ科に分類される鳥類ですが、ドニミカ国の固有種で、国鳥。しかし、ハリケーンや密漁で個体の数が激減し、今や数百羽しかいないとみられている貴重な鳥。ちなみに、上野動物園に問い合わせてみましたが、飼育されていないそうです。
1981年以前は、3色の帯の順序が違っており、緑の星も黄色の縁取りがなかったのですが、紋章学の見地というか赤地に緑では補色そのものの関係であり、美しくないということで、デザインが修正されました。また、1988年には、オウムの顔を左向きに変更しました。
戻ってきた「ピーコ」は「セキセイインコ」のようですが、私にはやはり、この「ミカドボウシインコ」に思いが飛んでしまうのです。こちらも言葉をしゃべることができるのでしょうか。