2020年に東京でオリンピックが開催されることが決まってから、メディアやスポーツ関係者から、また、旗屋さんから1964年の東京大会の参加国名を教えてほしいという問い合わせが続いている。
あれから半世紀近くの年月を経て、中には国体が変化したり、離合集散したり、新たに独立したりして、単純に表示することが難しいが、東京大会には93カ国、ロンドン大会には204の各国と地域から選手団が参加した各欄の国や地域名の左にあるのがロンドン五輪に参加した国や地域の(国)旗。
1964年の東京オリンピック(以下、「’64東京」)当時、組織委で参加国の国旗をそろえ掲揚するという仕事をしていた者として、古い関係書類や材料を点検しながら、以下に参加国の国名と国旗について総括的にまとめてみた。大方の参考になれば幸いである。
なお、さらに詳しい事情を知りたい方は、どうぞ私にメールなり電話を下さい。東京五輪当時最年少のスタッフだった者として、その「語り部」としての務めかと思いつつできるだけの協力をしたいと思います。
fukiura@eri-21.jp または 090-3213-5281
◎ | 当時と現在に至るまで国旗が変わらない国や地域。 |
○ | 1964年東京オリンピックに参加したが、その後国旗を変更した国または地域。 |
☓ | 1964年東京オリンピックには参加しなかった国や地域。 |
各国・地域名の左の旗は、現在の国旗または地域の旗。
国・地域 | |||
---|---|---|---|
アフガニスタン | ○ | 王国から共和国になる。国旗は数回変更。 | |
アルバニア | ☓ | 共産主義政権の消滅で黄色で縁取られた赤い星が消えた旗に | |
アルジェリア | ◎ | – | |
アメリカ領サモア | ☓ | – | |
アンドラ | ☓ | – | |
アンゴラ | ☓ | – | |
アンチグア・バーブーダ | ☓ | – | |
アルゼンチン | ◎ | – | |
アルバ | ☓ | カリブ海のオランダ王国の領土 | |
オーストラリア | ◎ | – | |
オーストリア | ◎ | – | |
バハマ | ○ | 西インド諸島として参加。 | |
バーレーン | ☓ | 2002年、国旗のギザギザを2個減らして現在に至る。 | |
バルバドス | ☓ | – | |
ベルギー | ◎ | – | |
ベリーズ | ☓ | – | |
ベナン | ☓ | 1975~90年の国名はダオメ。旗は緑地に赤い星1つ | |
バミューダ | ◎ | – | |
ブータン | ☓ | – | |
ボリビア | ○ | 2004年に門主の中の星が1個増え10個に。 | |
ボツワナ | ☓ | – | |
ブラジル | ○ | 1992年、国旗の星が4つ増えた。 | |
イギリス領ヴァージン諸島 | ☓ | – | |
ブルネイ | ☓ | – | |
ブルガリア | ○ | 国旗から共産主義色の紋章を削除 | |
ブルキナファソ | ☓ | 1984年、国名をオートボルタから変更。国旗も変更 | |
ブルンジ | ☓ | 1966年、王政を廃止。翌年、中央部の太鼓とモロコシを3つの星に変更 |
つづく
→1964東京、2012ロンドンオリンピックに参加した国と国旗②
→1964東京、2012ロンドンオリンピックに参加した国と国旗③
→1964東京、2012ロンドンオリンピックに参加した国と国旗④
→1964東京、2012ロンドンオリンピックに参加した国と国旗⑤